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夢 [幸福]








一生留められると思っていたものが、月日の経過に伴い痕跡が消えていく。

行ったことのある場所、歩いたことのある道、好きだった人、一緒に過ごした日々は別れの決意の後に遠のいていく。
どんなに良かったと思える過去でも、どんなに捨てがたかったものでも、年月が経って、ぼやけてかすかにしか見えないようになり、もはやどこに行っても見つからないのに気づく。

一分一秒、一日一年。
はっきりと数えられるのに、いつの日からだったのかお互いが離れ離れになってしまったのか分からなくなってしまった。

かつては笑いと涙を共有した仲、約束事も交わした仲。
それがいつの間にか、疎遠になって、お互いの距離が長くなってしまっていた。
まるで夢のようだった。
目が覚めて、何もかもが消えていた。

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コメント 2

英二

素晴らしい
by 英二 (2014-12-14 02:39) 

Kaoru Matsushige

英二さん

ありがとうございます^^
by Kaoru Matsushige (2015-01-29 21:56) 

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